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第三十一帖 真木柱
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31 MAKIBASIRA (Ohoshima-bon)
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光る源氏の太政大臣時代 三十七歳冬十月から三十八歳十一月までの物語
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Tale of Hikaru-Genji's Daijo-Daijin era, from October at the age of 37 to November at the age of 38
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5 |
第五章 鬚黒大将家と内大臣家の物語 玉鬘と近江の君
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5 Tale of Higekuro's and Nai-Daijin's Tamakazura and Ohomi
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5.1 |
第一段 北の方、病状進む
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5-1 Kitanokata's illness becomes seriously
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5.1.1 |
かの、もとの北の方は、月日隔たるままに、あさましと、ものを思ひ沈み、いよいよ呆け疾れてものしたまふ。大将殿のおほかたの訪らひ、何ごとをも詳しう思しおきて、君達をば、変はらず思ひかしづきたまへば、えしもかけ離れたまはず、まめやかなる方の頼みは、同じことにて なむものしたまひける。
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あの、もとの北の方は、月日のたつにしたがって、あまりな仕打ちだと、物思いに沈んで、ますます気が変になっていらっしゃる。大将殿の一通りのお世話、どんなことでも細かくご配慮なさって、男の子たちは、変わらずかわいがっていらっしゃるので、すっかり縁を切っておしまいにならず、生活上の頼りだけは、同様にしていらっしゃるのであった。
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もとの大将夫人は月日のたつにしたがって憂鬱になって、放心状態でいることも多かった。生活費などはこまごまと行き届いた仕送りを大将はしていた。子供たちをも以前と同じように大事がって育てていたから、前夫人の心は良人からまったく離れず唯一の頼みにもしていた。
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Kano, moto no Kitanokata ha, tukihi hedataru mama ni, asamasi to, mono wo omohi sidumi, iyoiyo hoke sire te monosi tamahu. Daisyaudono no ohokata no toburahi, nanigoto wo mo kuhasiu obosioki te, Kimdati wo ba, kahara zu omohi kasiduki tamahe ba, e simo kakehanare tamaha zu, mameyaka naru kata no tanomi ha, onazi koto ni te nam monosi tamahi keru.
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5.1.2 |
姫君をぞ、堪へがたく恋ひきこえたまへど、 絶えて見せたてまつりたまはず。 若き御心のうちに、 この父君を、誰れも誰れも、許しなう恨みきこえて、 いよいよ隔てたまふことのみまされば、 心細く悲しきに、男君たちは、常に参り馴れつつ、尚侍の君の御ありさまなどをも、おのづからことにふれてうち語りて、
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姫君を、たまらなく恋しくお思い申し上げなさるが、全然お会わせ申し上げなさらない。子供心にも、この父君を、誰もが、みな許すことなくお恨み申し上げて、ますます遠ざけることばかりが増えて行くので、心細く悲しいが、男の子たちは、いつも一緒に行き来しているので、尚侍の君のご様子などを、自然と何かにつけて話し出して、
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大将は姫君を非常に恋しがって逢いたく思うのであったが、宮家のほうでは少しもそれを許さない。少女の心には自身の愛する父を祖父も祖母も皆口をそろえて悪く言い、ますます逢わせてもらう可能性がなくなっていくのを心細がっていた。男の子たちは始終訪ねて来て、尚侍の様子なども話して、
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HimeGimi wo zo, tahe gataku kohi kikoye tamahe do, taye te mise tatematuri tamaha zu. Wakaki mi-kokoro no uti ni, kono TitiGimi wo, tare mo tare mo, yurusi nau urami kikoye te, iyoiyo hedate tamahu koto nomi masare ba, kokorobosoku kanasiki ni, WotokoGimi-tati ha, tune ni mawiri nare tutu, Kam-no-Kimi no ohom-arisama nado wo mo, onodukara koto ni hure te uti-katari te,
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5.1.3 |
「 まろらをも、らうたくなつかしうなむしたまふ。 明け暮れをかしきことを好みてものしたまふ」
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「わたしたちをも、かわいがってやさしくして下さいます。毎日おもしろいことばかりして暮らしていらっしゃいます」
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「私たちなどもかわいがってくださる。毎日おもしろいことをして暮らしていらっしゃる」
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"Maro-ra wo mo, rautaku natukasiu nam si tamahu. Akekure wokasiki koto wo konomi te monosi tamahu."
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5.1.4 |
など言ふに、 うらやましう、 かやうにても安らかに振る舞ふ身ならざりけむを嘆きたまふ。 あやしう、男女につけつつ、人にものを思はする尚侍の君にぞおはしける ★。
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などと言うと、羨ましくなって、このようにして自由に振る舞える男の身に生まれてこなかったことをお嘆きになる。妙に、男にも女にも物思いをさせる尚侍の君でいらっしゃるのであった。
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などと言っているのを夫人は聞いて、うらやましくて、そんなふうな朗らかな心持ちで人生を楽しく見るようなことをすればできたものを、できなかった自身の性格を悲しがっていた。男にも女にも物思いをさせることの多い尚侍である。
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nado ihu ni, urayamasiu, kayau nite mo yasuraka ni hurumahu mi nara zari kem wo nageki tamahu. Ayasiu, wotoko womna ni tuke tutu, hito ni mono wo omohasuru Kam-no-Kimi ni zo ohasi keru.
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5.2 |
第二段 十一月に玉鬘、男子を出産
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5-2 A baby was born to Tamakazura in November
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5.2.1 |
その年の十一月に、 いとをかしき稚児をさへ抱き出でたまへれば、大将も、思ふやうにめでたしと、もてかしづきたまふこと、限りなし。 そのほどのありさま、言はずとも思ひやりつべきことぞかし。父大臣も、おのづから思ふやうなる御宿世と思したり。
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その年の十一月に、たいそうかわいい赤子までお生みになったので、大将も、願っていたようにめでたいと、大切にお世話なさること、この上ない。その時の様子、言わなくても想像できることであろう。父大臣も、自然に願っていた通りのご運命だとお思いになっていた。
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その十一月には美しい子供さえも玉鬘は生んだ。大将は何事も順調に行くと喜んで、愛妻から生まれた子供を大事にしていた。産屋の祝いの派手に行なわれた様子などは書かないでも読者は想像するがよい。内大臣も玉鬘の幸福であることに満足していた。
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Sono tosi no Simotuki ni, ito wokasiki tigo wo sahe idaki ide tamahe re ba, Daisyau mo, omohu yau ni medetasi to, mote-kasiduki tamahu koto, kagiri nasi. Sono hodo no arisama, iha zu to mo omohiyari tu beki koto zo kasi. Titi-Otodo mo, onodukara omohu yau naru ohom-sukuse to obosi tari.
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5.2.2 |
わざとかしづきたまふ君達にも、御容貌などは 劣りたまはず。頭中将も、この尚侍の君を、いとなつかしき はらからにて、睦びきこえたまふものから、 さすがなる御けしきうちまぜつつ、
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特別に大切にお世話なさっているお子様たちにも、ご器量などは劣っていらっしゃらない。頭中将も、この尚侍の君を、たいそう仲の好い姉弟として、お付き合い申し上げていらっしゃるものの、やはりすっきりしない御そぶりを時々は見せながら、
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大将の大事にする長男、二男にも今度の幼児の顔は劣っていなかった。頭中将も兄弟としてこの尚侍をことに愛していたが、幸福であると無条件で喜んでいる大臣とは違って、少し尚侍のその境遇を物足りなく考えていた。
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Wazato kasiduki tamahu Kimi-tati ni mo, ohom-katati nado ha otori tamaha zu. Tou-no-Tyuuzyau mo, kono Kam-no-Kimi wo, ito natukasiki harakara nite, mutubi kikoye tamahu monokara, sasuga naru ohom-kesiki uti-maze tutu,
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5.2.3 |
「 宮仕ひに、かひありて ものしたまはましものを」
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「入内なさって、その甲斐あってのご出産であったらよかったのに」
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尚侍として君側に侍した場合を想像していて、
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"Miyadukahi ni, kahi ari te monosi tamaha masi mono wo."
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5.2.4 |
と、この若君のうつくしきにつけても、
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と、この若君のかわいらしさにつけても、
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生まれた大将の三男の美しい顔を見ても、
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to, kono WakaGimi no utukusiki ni tuke te mo,
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5.2.5 |
「 今まで皇子たちのおはせぬ嘆きを ★見たてまつるに、いかに面目あらまし」
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「今まで皇子たちがいらっしゃらないお嘆きを拝見しているので、どんなに名誉なことであろう」
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「今まで皇子がいらっしゃらない所へ、こんな小皇子をお生み申し上げたら、どんなに家門の名誉になることだろう」
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"Ima made Miko-tati no ohase nu nageki wo mi tatematuru ni, ikani menboku ara masi."
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5.2.6 |
と、 あまりのことをぞ思ひてのたまふ。
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と、あまりに身勝手なことを思っておっしゃる。
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となおこの上のことを言って残念がった。
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to, amari no koto wo zo omohi te notamahu.
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5.2.7 |
公事は、あるべきさまに知りなどしつつ、参りたまふことぞ、 やがてかくてやみぬべかめる。 さてもありぬべきことなりかし。
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公務は、しかるべく取り仕切っているが、参内なさることは、このままこうして終わってしまいそうである。それもやむをえないことである。
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尚侍の公務を自宅で不都合なく執ることにして、玉鬘はもう宮中へ出ることはないだろうと見られた。それでもよいことであった。
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Ohoyakegoto ha, aru beki sama ni siri nado si tutu, mawiri tamahu koto zo, yagate kakute yami nu beka' meru. Satemo ari nu beki koto nari kasi.
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5.3 |
第三段 近江の君、活発に振る舞う
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5-3 Ohomi behaves actively in the imperial Court
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5.3.1 |
まことや、かの内の大殿の御女の、 尚侍のぞみし君も、 さるものの癖なれば ★、色めかしう、さまよふ心さへ添ひて、 もてわづらひたまふ。女御も、「つひに、あはあはしきこと、この君ぞ引き出でむ」と、ともすれば、御胸つぶしたまへど、大臣の、
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そうそう、あの内の大殿のご息女で、尚侍を望んでいた女君も、ああした類の人の癖として、色気まで加わって、そわそわし出して、持て余していらっしゃる。女御も、「今に、軽率なことが、この君はきっとしでかすだろう」と、何かにつけ、はらはらしていらっしゃるが、大臣が、
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あの内大臣の令嬢で尚侍になりたがっていた近江の君は、そうした低能な人の常で、恋愛に強い好奇心を持つようになって、周囲を不安がらせた。女御も一家の恥になるようなことを近江の君が引き起こさないかと、そのことではっとさせられることが多く、神経を悩ませていたが、大臣から、
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Makoto ya, kano Uti-no-Ohoidono no ohom-musume no, Naisi-no-Kami nozomi si Kimi mo, saru mono no kuse nare ba, iromekasiu, samayohu kokoro sahe sohi te, mote wadurahi tamahu. Nyougo mo, "Tuhini, ahaahasiki koto, kono Kimi zo hikiide m." to, tomosureba, ohom-mune tubusi tamahe do, Otodo no,
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5.3.2 |
「 今は、なまじらひそ」
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「今後は、人前に出てはいけません」
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「もう女御の所へ行かないように」
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"Ima ha, na mazirahi so."
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5.3.3 |
と、制しのたまふをだに聞き入れず、 まじらひ出でてものしたまふ。
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と、戒めておっしゃるのさえ聞き入れず、人中に出て仕えていらっしゃる。
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と止められているのであったが、やはり出て来ることをやめない。
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to, seisi notamahu wo dani kikiire zu, mazirahi ide te monosi tamahu.
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5.3.4 |
いかなる折にかありけむ、殿上人あまた、おぼえことなる限り、この女御の御方に参りて、物の音など調べ、なつかしきほどの拍子打ち加へてあそぶ。 秋の夕べのただならぬに ★、 宰相中将も寄りおはして、 例ならず乱れてものなどのたまふを、人びとめづらしがりて、
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どのような時であったろうか、殿上人が大勢、立派な方々ばかりが、この女御の御方に参上して、いろいろな楽器を奏して、くつろいだ感じの拍子を打って遊んでいる。秋の夕方の、どことなく風情のあるところに、宰相中将もお寄りになって、いつもと違ってふざけて冗談をおっしゃるのを、女房たちは珍しく思って、
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どんな時であったか、女御の所へ殿上役人などがおおぜい来ていて選りすぐったような人たちで音楽の遊びをしていたことがあった。源宰相中将も来ていて、平生と違って気軽に女房などとも話しているのを、ほかの女房たちが、
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Ika naru wori ni ka ari kem, Tenzyaubito amata, oboye koto naru kagiri, kono Nyougo no ohom-kata ni mawiri te, mono no ne nado sirabe, natukasiki hodo no hyausi uti-kuhahe te asobu. Aki no yuhube no tada nara nu ni, Saisyau-no-Tyuuzyau mo yori ohasi te, rei nara zu midare te mono nado notamahu wo, hitobito medurasigari te,
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5.3.5 |
「 なほ、人よりことにも」
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「やはり、どの人よりも格別だわ」
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「やはり出抜けていらっしゃる方」
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"Naho, hito yori koto ni mo."
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5.3.6 |
とめづるに、この近江の君、人びとの中を 押し分けて出でゐたまふ。
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と誉めると、この近江の君、女房たちの中を押し分けて出ていらっしゃる。
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とも評していた時に、近江の君は女房たちの座の中を押し分けるようにして御簾の所へ出ようとしていた。女房らは危険に思って、
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to meduru ni, kono Ahumi-no-Kimi, hitobito no naka wo osiwake te ide wi tamahu.
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5.3.7 |
「 あな、うたてや。こはなぞ」
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「あら、嫌だわ。これはどうなさるおつもり」
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「あさはかなことをお言い出しになるのじゃないかしら」
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"Ana, utate ya! Koha nazo?"
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5.3.8 |
と引き入るれど、いとさがなげににらみて、張りゐたれば、わづらはしくて、
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と引き止めるが、たいそう意地悪そうに睨んで、目を吊り上げているので、厄介になって、
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とひそかに肱で言い合ったが、近江の君はこのまれな品行方正な若公達を指さして、
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to hikiirure do, ito saganage ni nirami te, hariwi tare ba, wadurahasiku te,
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5.3.9 |
「 あうなきことや、のたまひ出でむ」
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「軽率なことを、おっしゃらないかしら」
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「これでしょう、これでしょう」
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"Aunaki koto ya, notamahi ide m."
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5.3.10 |
と、つき交はすに、この世に目馴れぬまめ人をしも、
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と、お互いにつつき合っていると、この世にも珍しい真面目な方を、
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と言って源中将のきれいであることをほめて
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to, tuki-kahasu ni, kono yo ni menare nu mamebito wo simo,
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5.3.11 |
「 これぞな、これぞな」
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「この人よ、この人よ」
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"Kore zo na, kore zo na!"
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5.3.12 |
とめでて、ささめき騒ぐ声、いとしるし。人びと、いと苦しと思ふに、 声いとさはやかにて、
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と誉めて、小声で騷ぎ立てる声、まことにはっきり聞こえる。女房たち、とても困ったと思うが、声はとてもはっきりした調子で、
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騒ぐ声が外の男の座へもよく聞こえるのであった。女房たちが困って苦しんでいる時、高く声を張り上げて、近江の君が、
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to mede te, sasameki sawagu kowe, ito sirusi. Hitobito, ito kurusi to omohu ni, kowe ito sahayaka nite,
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5.3.13 |
「 沖つ舟よるべ波路に漂はば 棹さし寄らむ泊り教へよ |
「沖の舟さん。寄る所がなくて波に漂っているなら わたしが棹さして近づいて行きますから、行く場所を教えてください |
「おきつ船よるべ浪路にただよはば 棹さしよらん泊まりをしへよ
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"Oki tu hune yorube namidi ni tadayoha ba sawo sasi yora m tomari wosihe yo |
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5.3.14 |
棚なし小舟漕ぎ返り、同じ人をや ★。あな、 悪や」
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棚なし小舟みたいに、いつまでも一人の方ばかり思い続けていらっしゃるのね。あら、ごめんなさい」
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『たななし小舟漕ぎかへり』(同じ人にや恋ひやわたらん)いけないわね」
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Tananasi-wobune kogikaheri, onazi hito wo ya! Ana, waru ya"
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5.3.15 |
と言ふを、いとあやしう、
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と言うので、たいそう不審に思って、
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と言った。源中将は異様なことであると思った。
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to ihu wo, ito ayasiu,
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5.3.16 |
「 この御方には、かう用意なきこと聞こえぬものを」と思ひまはすに、「この聞く人なりけり」
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「こちらの御方には、このようなぶしつけなこと、聞かないのに」と思いめぐらすと、「あの噂の姫君であったのか」
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女御の所には洗練された女房たちがそろっているはずで、こうした露骨な戯れを言いかける人はないわけであると思って、考えてみるとそれは噂に聞いた令嬢であった。
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"Kono ohom-kata ni ha, kau youi naki koto kikoye nu mono wo." to omohi mahasu ni, "Kono kiku hito nari keri!"
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5.3.17 |
と、をかしうて、
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と、おもしろく思って、
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to, wokasiu te,
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5.3.18 |
「 よるべなみ風の騒がす舟人も 思はぬ方に磯伝ひせず」 |
「寄る所がなく風がもてあそんでいる舟人でも 思ってもいない所には磯伝いしません」 |
よるべなみ風の騒がす船人も 思はぬ方に磯づたひせず
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"Yorube nami kaze no sahagasu hunabito mo omoha nu kata ni isodutahi se zu |
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5.3.19 |
とて、はしたなかめり、とや。
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とおっしゃったので、引っ込みがつかなかったであろう、とか。
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と源中将に言われた。「そんなことをしては恥知らずです」とも。
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tote, hasitanaka' meri, to ya.
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出典12 |
秋の夕べのただならぬ |
秋はなほ夕まぐれこそただならぬ荻の上風萩の下露 |
和漢朗詠上-二二九 藤原義孝 |
5.3.4 |
出典13 |
棚なし小舟 |
堀江漕ぐ棚無し小舟漕ぎ帰り同じ人にや恋ひ渡りなむ |
古今集恋四-七三二 読人しらず |
5.3.14 |
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Last updated 2/6/2010(ver.2-2) 渋谷栄一校訂(C) Last updated 2/6/2010(ver.2-2) 渋谷栄一注釈(C) |
Last updated 9/23/2001 渋谷栄一訳(C)(ver.1-2-2) |
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Last updated 2/6/2010 (ver.2-2) Written in Japanese roman letters by Eiichi Shibuya (C)
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Picture "Eiri Genji Monogatari"(1650 1st edition)
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