第七帖 紅葉賀
光る源氏の十八歳冬十月から十九歳秋七月までの宰相兼中将時代の物語
| この帖の主な登場人物 | |||
|---|---|---|---|
| 登場人物 | 読み | 呼称 | 備考 |
| 光る源氏 | ひかるげんじ | 源氏の君 宰相中将 男君 君 |
十八歳から十九歳;参議兼近衛中将 |
| 頭中将 | とうのちゅうじょう | 中将 |
葵の上の兄 |
| 桐壺帝 | きりつぼのみかど | 帝 主上 |
光る源氏の父 |
| 弘徽殿女御 | こうきでんのにょうご | 春宮の女御 女御 |
桐壺帝の女御;東宮の母 |
| 藤壺の宮 | ふじつぼのみや | 藤壺 中宮 后 |
桐壺帝の后;光る源氏の継母 |
| 葵の上 | あおいのうえ | 大殿 |
光る源氏の正妻 |
| 朧月夜の君 | おぼろづきよのきみ | 有明の君 六の君 女 |
右大臣の娘;弘徽殿女御の妹 |
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段名
和歌
挿絵
第一章 藤壺の物語 源氏、藤壺の御前で青海波を舞う
第一段 御前の試楽
第二段 試楽の翌日、源氏藤壺と和歌を贈答
| 1.2.3 | もの思ふに立ち舞ふべくもあらぬ身の 袖うち振りし心知りきや |
| 1.2.6 | 「唐人の袖振ることは遠けれど 立ち居につけてあはれとは見き |
第三段 十月十余日、朱雀院へ行幸
1.3.3 |
第四段 葵の上、源氏の態度を不快に思う
第二章 紫の物語 源氏、紫の君に心慰める
第一段 紫の君、源氏を慕う
第二段 藤壺の三条宮邸に見舞う
第三段 故祖母君の服喪明ける
第四段 新年を迎える
2.4.1 |
第三章 藤壺の物語（二） 二月に男皇子を出産
第一段 左大臣邸に赴く
第二段 二月十余日、藤壺に皇子誕生
| 3.2.18 | 「いかさまに昔結べる契りにて この世にかかるなかの隔てぞ |
| 3.2.22 | 「見ても思ふ見ぬはたいかに嘆くらむ こや世の人のまどふてふ闇 |
第三段 藤壺、皇子を伴って四月に宮中に戻る
| 3.3.7 | 「よそへつつ見るに心はなぐさまで 露けさまさる撫子の花 |
| 3.3.12 | 「袖濡るる露のゆかりと思ふにも なほ疎まれぬ大和撫子」 |
3.3.8 |
第四段 源氏、紫の君に心を慰める
第四章 源典侍の物語 老女との好色事件
第一段 源典侍の風評
第二段 源氏、源典侍と和歌を詠み交わす
| 4.2.5 | 「君し来ば手なれの駒に刈り飼はむ 盛り過ぎたる下葉なりとも」 |
| 4.2.7 | 「笹分けば人やとがめむいつとなく 駒なつくめる森の木隠れ |
4.2.1 |
第三段 温明殿付近で密会中、頭中将に発見され脅される
| 4.3.6 | 「立ち濡るる人しもあらじ東屋に うたてもかかる雨そそきかな」 |
| 4.3.8 | 「人妻はあなわづらはし東屋の 真屋のあまりも馴れじとぞ思ふ」 |
| 4.3.21 | 「つつむめる名や漏り出でむ引きかはし かくほころぶる中の衣に |
| 4.3.24 | 「隠れなきものと知る知る夏衣 着たるを薄き心とぞ見る」 |
4.3.15 |
第四段 翌日、源氏と頭中将と宮中で応酬しあう
| 4.4.2 | 「恨みてもいふかひぞなきたちかさね 引きてかへりし波のなごりに |
| 4.4.5 | 「荒らだちし波に心は騒がねど 寄せけむ磯をいかが恨みぬ」 |
| 4.4.9 | 「なか絶えばかことや負ふと危ふさに はなだの帯を取りてだに見ず」 |
| 4.4.11 | 「君にかく引き取られぬる帯なれば かくて絶えぬるなかとかこたむ |
第五章 藤壺の物語（三） 秋、藤壺は中宮、源氏は宰相となる
第一段 七月に藤壺女御、中宮に立つ
| 5.1.6 | 「尽きもせぬ心の闇に暮るるかな 雲居に人を見るにつけても」 |