第三十一帖 真木柱
光る源氏の太政大臣時代三十七歳冬十月から三十八歳十一月までの物語
| この帖の主な登場人物 | |||
|---|---|---|---|
| 登場人物 | 読み | 呼称 | 備考 |
| 光る源氏 | ひかるげんじ | 大臣 大殿 殿 |
三十九歳 |
| 夕霧 | ゆうぎり | 宰相中将 宰相の君 |
光る源氏の長男 |
| 雲居雁 | くもいのかり | 姫君 女 |
内大臣の娘;夕霧の恋人 |
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段名
和歌
挿絵
第一章 玉鬘の物語 玉鬘、鬚黒大将と結婚
第一段 鬚黒、玉鬘を得る
第二段 内大臣、源氏に感謝
第三段 玉鬘、宮仕えと結婚の新生活
第四段 源氏、玉鬘と和歌を詠み交す
| 1.4.7 | 「おりたちて汲みは見ねども渡り川 人の瀬とはた契らざりしを |
| 1.4.11 | 「みつせ川渡らぬさきにいかでなほ 涙の澪の泡と消えなむ」 |
第二章 鬚黒大将家の物語 北の方、乱心騒動
第一段 鬚黒の北の方の嘆き
2.1.1 |
第二段 鬚黒、北の方を慰める（一）
第三段 鬚黒、北の方を慰める（二）
第四段 鬚黒、玉鬘のもとへ出かけようとする
第五段 北の方、鬚黒に香炉の灰を浴びせ掛ける
2.5.7 |
第六段 鬚黒、玉鬘に手紙だけを贈る
| 2.6.4 | 「心さへ空に乱れし雪もよに ひとり冴えつる片敷の袖 |
第七段 翌日、鬚黒、玉鬘を訪う
| 2.7.4 | 「ひとりゐて焦がるる胸の苦しきに 思ひあまれる炎とぞ見し |
| 2.7.7 | 「憂きことを思ひ騒げばさまざまに くゆる煙ぞいとど立ちそふ |
第三章 鬚黒大将家の物語 北の方、子供たちを連れて実家に帰る
第一段 式部卿宮、北の方を迎えに来る
第二段 母君、子供たちを諭す
第三段 姫君、柱の隙間に和歌を残す
| 3.3.9 | 「今はとて宿かれぬとも馴れ来つる 真木の柱はわれを忘るな」 |
| 3.3.11 | 「馴れきとは思ひ出づとも何により 立ちとまるべき真木の柱ぞ」 |
| 3.3.14 | 「浅けれど石間の水は澄み果てて 宿もる君やかけ離るべき |
| 3.3.17 | 「ともかくも岩間の水の結ぼほれ かけとむべくも思ほえぬ世を |
3.3.7 |
第四段 式部卿宮家の悲憤慷慨
第五段 鬚黒、式部卿宮家を訪問
第六段 鬚黒、男子二人を連れ帰る
第四章 玉鬘の物語 宮中出仕から鬚黒邸へ
第一段 玉鬘、新年になって参内
第二段 男踏歌、貴顕の邸を回る
第三段 玉鬘の宮中生活
| 4.3.9 | 「深山木に羽うち交はしゐる鳥の またなくねたき春にもあるかな |
第四段 帝，玉鬘のもとを訪う
| 4.4.4 | 「などてかく灰あひがたき紫を 心に深く思ひそめけむ |
| 4.4.7 | 「いかならむ色とも知らぬ紫を 心してこそ人は染めけれ |
第五段 玉鬘、帝と和歌を詠み交す
| 4.5.9 | 「九重に霞隔てば梅の花 ただ香ばかりも匂ひ来じとや」 |
| 4.5.13 | 「香ばかりは風にもつてよ花の枝に 立ち並ぶべき匂ひなくとも」 |
4.5.4 |
第六段 玉鬘、鬚黒邸に退出
第七段 二月、源氏、玉鬘へ手紙を贈る
| 4.7.7 | 「かきたれてのどけきころの春雨に ふるさと人をいかに偲ぶや |
| 4.7.13 | 「眺めする軒の雫に袖ぬれて うたかた人を偲ばざらめや |
第八段 源氏、玉鬘の返書を読む
第九段 三月、源氏、玉鬘を思う
| 4.9.5 | 「思はずに井手の中道隔つとも 言はでぞ恋ふる山吹の花 |
| 4.9.11 | 「同じ巣にかへりしかひの見えぬかな いかなる人か手ににぎるらむ |
| 4.9.20 | 「巣隠れて数にもあらぬかりの子を いづ方にかは取り隠すべき |
第五章 鬚黒大将家と内大臣家の物語 玉鬘と近江の君
第一段 北の方、病状進む
第二段 十一月に玉鬘、男子を出産
第三段 近江の君、活発に振る舞う
| 5.3.13 | 「沖つ舟よるべ波路に漂はば 棹さし寄らむ泊り教へよ |
| 5.3.18 | 「よるべなみ風の騒がす舟人も 思はぬ方に磯伝ひせず」 |