第一章 六条御息所の物語 秋の別れと伊勢下向の物語
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目次 |
和歌 |
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第一段 六条御息所、伊勢下向を決意
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第二段 野の宮訪問と暁の別れ
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17行 | 神垣はしるしの杉もなきものを いかにまがへて折れる榊ぞ |
19行 | 少女子があたりと思へば榊葉の 香をなつかしみとめてこそ折れ |
27行 | 暁の別れはいつも露けきを こは世に知らぬ秋の空かな |
30行 | おほかたの秋の別れも悲しきに 鳴く音な添へそ野辺の松虫 |
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第三段 伊勢下向の日決定
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第四段 斎宮、宮中へ向かう
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3行 | 八洲もる国つ御神も心あらば 飽かぬ別れの仲をことわれ |
6行 | 国つ神空にことわる仲ならば なほざりごとをまづや糾さむ |
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第五段 斎宮、伊勢へ向かう
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3行 | そのかみを今日はかけじと忍ぶれど 心のうちにものぞ悲しき |
7行 | 振り捨てて今日は行くとも鈴鹿川 八十瀬の波に袖は濡れじや |
9行 | 鈴鹿川八十瀬の波に濡れ濡れず 伊勢まで誰れか思ひおこせむ |
12行 | 行く方を眺めもやらむこの秋は 逢坂山を霧な隔てそ |
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第二章 光る源氏の物語 父桐壺帝の崩御
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目次 |
和歌 |
絵 |
第一段 十月、桐壺院、重体となる
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第二段 十一月一日、桐壺院、崩御
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6行 | 蔭ひろみ頼みし松や枯れにけむ 下葉散りゆく年の暮かな |
8行 | さえわたる池の鏡のさやけきに 見なれし影を見ぬぞ悲しき |
10行 | 年暮れて岩井の水もこほりとぢ 見し人影のあせもゆくかな |
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第三段 諒闇の新年となる
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第四段 源氏朧月夜と逢瀬を重ねる
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10行 | 心からかたがた袖を濡らすかな 明くと教ふる声につけても |
12行 | 嘆きつつわが世はかくて過ぐせとや 胸のあくべき時ぞともなく |
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第三章 藤壺の物語 塗籠事件
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目次 |
和歌 |
絵 |
第一段 源氏、再び藤壺に迫る
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23行 | 逢ふことのかたきを今日に限らずは 今幾世をか嘆きつつ経む |
26行 | 長き世の恨みを人に残しても かつは心をあだと知らなむ |
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第二段 藤壺、出家を決意
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第四章 光る源氏の物語 雲林院参籠
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目次 |
和歌 |
絵 |
第一段 秋、雲林院に参籠
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11行 | 浅茅生の露のやどりに君をおきて 四方の嵐ぞ静心なき |
13行 | 風吹けばまづぞ乱るる色変はる 浅茅が露にかかるささがに |
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第二段 朝顔斎院と和歌を贈答
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4行 | かけまくはかしこけれどもそのかみの 秋思ほゆる木綿欅かな |
10行 | そのかみやいかがはありし木綿欅 心にかけてしのぶらむゆゑ |
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第三段 源氏、二条院に帰邸
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第四段 朱雀帝と対面
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第五段 藤壺に挨拶
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4行 | 九重に霧や隔つる雲の上の 月をはるかに思ひやるかな |
6行 | 月影は見し世の秋に変はらぬを 隔つる霧のつらくもあるかな |
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第六段 初冬のころ、源氏朧月夜と和歌贈答
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3行 | 木枯の吹くにつけつつ待ちし間に おぼつかなさのころも経にけり |
6行 | あひ見ずてしのぶるころの涙をも なべての空の時雨とや見る |
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第五章 藤壺の物語 法華八講主催と出家
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目次 |
和歌 |
絵 |
第一段 十一月一日、故桐壺院の御国忌
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3行 | 別れにし今日は来れども見し人に 行き逢ふほどをいつと頼まむ |
5行 | ながらふるほどは憂けれど行きめぐり 今日はその世に逢ふ心地して |
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第二段 十二月十日過ぎ、藤壺、法華八講主催の後、出家す
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16行 | 月のすむ雲居をかけて慕ふとも この世の闇になほや惑はむ |
19行 | おほふかたの憂きにつけては厭へども いつかこの世を背き果つべき |
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第三段 後に残された源氏
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第六章 光る源氏の物語 寂寥の日々
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目次 |
和歌 |
絵 |
第一段 諒闇明けの新年を迎える
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5行 | ながめかる海人のすみかと見るからに まづしほたるる松が浦島 |
7行 | ありし世のなごりだになき浦島に 立ち寄る波のめづらしきかな |
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第二段 源氏一派の人々の不遇
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第三段 韻塞ぎに無聊を送る
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10行 | それもがと今朝開けたる初花に 劣らぬ君が匂ひをぞ見る |
12行 | 時ならで今朝咲く花は夏の雨に しをれにけらし匂ふほどなく |
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第七章 朧月夜の物語 村雨の紛れの密会露見
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目次 |
和歌 |
絵 |
第一段 源氏、朧月夜と密会中、右大臣に発見される
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第二段 右大臣、源氏追放を画策する
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